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音楽の道に進んだ訳は?・・・と聞かれて。

高校時代の話が続きます。

本当は、看護がだめなら、保健に関する資格も取れる体育大に行こうかと思っていました。とりあえず芸術系にクラス替えして、授業数を減らし、空いた時間は走りこみでもしようかと。運動は得意だったので。専攻は、美術も音楽も好きだったのですが、デッサンが苦手なのと、ピアノなども少しやっていたし、歌は好きだったので音楽にしました。

専攻の授業では、音大進学に必要なソルフェージュや楽典、それと声楽のレッスンなどの授業がありました。クラスメートは3人。社会や数学などの選択授業はとらなくてもよく、その間は自由時間となり、練習室でピアノの練習が出来ましたし、ピアノだけは短大(音楽科)の先生までレッスンに行っていましたが、かなり恵まれた環境で、短大への進学は、推薦で実技のみ、学科なし。毎週レッスンしていれば、歌もだんだん面白くなり、それに反比例して勉強は益々分からなくなり・・・・・自然に短大の音楽科へ行くことになりました。

進学してはじめは、歌もそこそこに、劇団に入って芝居をしてみたり、いろんなバイトを経験してみたり。いろいろやって、いろいろ挫折しているうちに短大はあっという間に卒業を迎え、声楽を本格的に勉強したいと思うようになるのは、専攻科が終わる頃。かなり遅い。

さあ、それからは藝大受験に向けてまっしぐら・・・というわけでもなかったのでした。
実は、結婚に向けてまっしぐら!!というのが正解。

それでも短大に補手として残りレッスンを続け、外にピアノとソルフェージュを習いに行き、その費用は聖歌隊などののバイトで工面していました。

結婚式の日取りもゴールデンウィークに決まり、年末に結納も済ませ、1月にセンターを受け、3月末に藝大受験。そしてなぜか合格。あっというまに入学式。

入籍してから入学すれば、免除の対象になり入学金が安くなると知っていましたので、私はそれで自分で払うつもりでいたけれど、父の希望で旧姓のまま入学。父が入学金を出してくれました。1ヶ月間だけ旧姓で過ごしましたが、同級生や先生方のほとんどは、私の顔を覚える前に名前が変わってしまい、私の旧姓を知らないと思います。

そんな訳で、結婚生活と芸大生活とが同時にスタートしました。
ずっと実家にいて家事は何もしない娘でしたし、近い学校しか通ったことがなく、電車通学もしたことがなかったし、年下の同級生たちはかなりのキャリアな人ばかりだし、新生活は、はじめからかなり頑張りが必要でした。お陰で、途中の多少の事件(出産とか?)でくじけることなく、いまでも、どちらもがんばっています。

この話をすると、皆おもしろがってくれるし、それに安心したと言う。
藝大を出たエリート先生で、なんとなく違う世界の人なのかな~と思っていたとか・・・・。

あはは~エリートには程遠い人生です。でも、楽しい人生です。
by saori-kitamura | 2009-02-27 13:38 | あれこれ・・・ | Trackback | Comments(0)

ソプラノ歌手 北村さおりの日常あれこれと音楽活動のご紹介。 


by saori-kitamura