恩師への感謝

16日、朝倉蒼生先生のご退官を記念したパーティーに出席しました。

乾杯の挨拶をと頼まれていました。
何度もお断りしたのだけれど、他の同世代の方々にも、すでにご挨拶をお願いしていて・・・・と言うことで、あまりわがままを言って幹事さんを困らせてもいけないので、お引き受けすることにしました。

いつも、先生にお目にかかると、胸がいっぱい、言葉が出ない・・。

原稿を用意し、お許しいただき読み上げました。
短い挨拶なのに、何度も言葉が途切れ、言葉にできない思いに溢れました。

感謝の言葉を述べようとすれば、もう、それはそれは、いくら時間があっても足りません。
だから、簡単に、ストレートに、飾らずに、先生の生徒で幸せですと申し上げました。

だけど、挨拶が終わってから、何日も過ぎているけれど、挨拶の言葉を何度も思い出しては、心で繰り返しています。

自分で書いた挨拶文だったけれど、皆さんの前で読み上げて、初めてその言葉が動き出したというか、生き出したというか・・・・自分の気持ちと繋がったというか、実感となってこみ上げてきたのです。

本当に伝えたかったことは、もっともっと心の深いところにあって、まだまだそこまで到達できていなかった、と今になって思うのです。

先生にはもっと、もっと、深く、深く、お礼を申し上げなくてはなりませんでした。

考えれば考えるほど、気付けば気付くほど、先生からいただいたものは大きく、重要なものでした。

何かとストイックな方向に偏りがちで、嫉妬や絶望にも陥りやすい音楽の世界。

先生は、誰もが口を揃える「きびしい*」レッスンで、厳しい課題を与えつつ、女性としてのしなやかさや美しさ、そして社会への責任や順応などを、同時に教えてくださっていたと思うのです。

まさしく、「幸せに生きる方法」を教えてくださったと思います。

歌を続けていることが、本当に幸せだと、今、心から先生に感謝です。
家庭を持ち、子供を持ち、仕事を持ち、友人を持ち、歌も歌って、自分の生活を持っていることに感謝です。

朝倉門下生であることに、心から感謝して、これからも幸せに向かって頑張りたいと思います。
そして、先生のようなステキな女性、歌手、教員を目指したいと、あらためて思います。



注:先生の要求は、技術的にも精神的にも大変高く、また、どんなにできなくても、練習が出来ていなくても、叱ることはあっても、決して見捨てずに付き合ってくださる「きびしさ」でした。先生が講師時代は生徒も少なく、レッスンは先生の時間が許す限り、2時間でも続くのでした・・・・・。今から考えると、なんと夢のような・・・・。
[PR]
トラックバックURL : http://saokita.exblog.jp/tb/10999014
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
by saori-kitamura | 2009-05-18 15:14 | あれこれ・・・ | Trackback | Comments(0)

ソプラノ歌手 北村さおりの日常あれこれと音楽活動のご紹介。 


by saori-kitamura
プロフィールを見る
画像一覧