スペイン歌曲集
2017年 09月 04日
http://www.wakaiensouka-project.com/pdf/171008.pdf
フーゴ・ヴォルフ
「スペイン歌曲集」
もともとはスペインの古い詩集なんです。それをハイゼとガイベルがドイツ語に訳して出版し、ヴォルフが曲を付けたと言うわけなんですが、ヴォルフという人は少々厄介な人で、子供の時も音楽学校を退学になったり、対人関係がニガテなのか、捻くれてるところがあったり、引きこもりだったり、世間からは「素人作曲家」なんて言われたりしていたんです。
思い入れが激しい人で、それは人物にも、作品にもなのですが、気に入った詩集があったら一気に大量に書くんです。だから、ひとつひとつの歌曲集が巨大。
演奏会では、曲を褒めると怒り出したそうです。演奏の前に詩を自ら朗読して、詩の素晴らしさを褒めないと機嫌が悪くなったそう。
巨大な詩人別の歌曲集の中で、連作歌曲として作曲されたものがあるのかないのか、、、。ゲーテ歌曲集では、ゲーテの作品ごとに取り出して演奏したりしますが。
そんな中で、翻訳もののイタリア歌曲集は歌曲集全曲を通して演奏できるボリュームで、原詩の性格もあるのですが、なんとなくストーリーが存在していることから、男女二人で全曲演奏する事も多い。
では、スペイン歌曲集は???
全曲演奏を想定していたか?
全曲演奏を想定はしてないけど、曲順には何かしらの意図があるのか?
はたまた、意図なく気が向いた順に並んでるのか?
これが、かなり昔の話ですが、わたしの大学院の論文テーマだったんです。
これは、実際に演奏してみなきゃ!
っとその時に思ってから、長らく時は過ぎ、、、
ようやく実現の機会がやって来ました!
ずいぶん時間が経ってしまっているのですが、
つまり、なかなかできない企画な訳です。
曲順を入れ替えて、新たにストーリーを演出して全曲を聴かせるCDもあり、演奏会もあるのですが!
今回は、あえてオリジナルの曲順で、世俗歌曲を全曲演奏いたします。
なにか、見えるかなぁ〜〜
私たちにの挑戦に、どうぞ立会いにいらしてくださいませ!
曲はドイツ歌曲でありますが、スペインの熱い愛を激しく情熱的に、泣いたり笑ったり歌いあげています。
お楽しみに!