思い出の続き

実相寺監督、新演出「魔笛」 新国立劇場。指揮は下野竜也(同い年!)

私の二期会デビュー、そして、初めての新国立劇場。

オペラ経験のほとんどない私にとって、何から何まで初めてで、緊張の毎日。

素晴らしいキャストの先輩方、友人達、先生方、スタッフさんに囲まれての稽古。順調だったのに、キャンセルの悲劇は今でも悔しい思いと、申し訳ない気持ちがあふれ出る。

さて、実相寺先生との思い出。

重要なポイントについて、「あのさ~・・北村さん、このシーンはね・・・・・」と、さり気なーく伝えてくださった。でも、私はなかなか上手く作れなくて、演出助手さんからは、何度も指導されたんだけど。

14番のアリア前の台詞で、女王とザラストロの勢力争いの原因について語る。この台詞は夜の女王の今の心境や状況を伝えるのみならず、オペラ全体のストーリーにも影響してくること。台詞を言う時の声のトーンや早さについては指導があった。

夜の女王がパミーナにナイフを渡すシーン。なんと、女王がナイフをバルコニーからパミーナに向かって投げると、パミーナをかすって舞台に「スパーン!」とナイフが突き刺さる仕掛け。その際の動きは、プロの殺陣師さんから指導を受けた。

うつくしく、女らしく、母親として、妻として、娘や亡き夫に愛情を持ちながらも、プライド高く、権力欲、支配欲があり、自信家で、冷淡。しかし、潔癖でなければ・・・・。
彼女には、彼女の理由があるのだ・・・・・・・。端から見ておかしくとも・・・。

そんな女王を想像していた。

次回、二期会「魔笛」再演。今度はお客としてぜひ楽しみたい。先生の思い出と共に。
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Commented by オリーブ at 2006-12-06 11:28 x
なんと言っても、”夜の女王”は、魅力的ですよね。美しさ、気高さ、傲慢さが、歌や衣装や動きにうまく反映されていて、とても素晴らしかったのですが。悔しさは次のジャンプの原動力になるようですので、とても大切なことだと思います。
by saori-kitamura | 2006-12-03 16:02 | あれこれ・・・ | Trackback | Comments(1)

ソプラノ歌手 北村さおりの日常あれこれと音楽活動のご紹介。 


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