リハーサル

きょうは理夏子さんと合わせをしました。

久しぶりの再会、でも、もう2人の間には、同じ鼓動が流れていることを感じた。

ベルリンでお喋りしている時、曲を寝かせるのが大事!!と、2人とも意見が合いました。
練習しないでほっておいても、なぜか時間をおくと、いい具合に仕上がっている。曲が馴染んでいるとでも言いましょうか。だから、大事な曲は、早めに準備して、そして、しばらく時間をおいて、また練習する。その繰り返しが大事なんですね。

コンクールでは、まず本選の曲から練習していき、最後に1次の曲を練習する。1曲ごとに集中して練習する。

私達の曲も、大分馴染んで、旨味も出てきた感じです。

先日思い出して「伴奏の芸術」ヘルムート・ドイチュ著--をひっぱりだして読み返しました。この本にはピアニストにも歌手にもヒントがいっぱい詰まっているし、歌曲を愛し、日々精進している自分のことを誇りに感じ、励まされる本である。

「歌曲伴奏」という芸術は、ある種職人的であり、ソリストとはまったく異なる技術と経験と感性、努力と忍耐をもって取り組まなければならない。おそらくそれは学生の頃から。それはそれは、プライドが高い。ソリスト以上かもしれない。

その世界に、経験なし・・・の、理夏子さんが乗り込んできてくれたことに、私はとても尊敬と感謝の念を抱いている。

ソリストとして学生時代の勉強をしてきたピアニストが、ソリストとして経験を積んだ今だからこそ歌曲アンサンブルに興味を持つこともきっと多々あるだろう。そんなピアニストが伴奏の経験を積むためにはどうすればいいのでしょう。

まさか、大学に戻り、学生達と日々の練習やオーディションのための下勉強に付き合うわけにはいかないでしょう。
もしくは、ベテラン歌手に弟子入りするとか?

ベテラン伴奏者に、歌手が弟子入りすることは多いことだが。

「この機会を待っていた」お誘いした時、彼女はそう言ってくれて、それから「勉強させてください」といってもくれた。私なんぞに・・・・。彼女の活躍ぶりは、プロフィールを見ていただけば羨望のため息である。

ベテラン伴奏者の懐を借りて、実力を引き出してもらう演奏会もよいのだが、私は伴奏初体験の一流ソリストと、「ダメダメコンビ」を組む方を選択した。

彼女の取り組みは立派。今までのピアノ経験を結集して、更に歌の一種独特、不思議世界に向き合って、感じようと努力してくれる。

なんとも、もどかしい・・・・ところも正直ある。まだ、私にとっての自然な流れ・・・と、彼女の感覚が一致しない時もある。未熟な私には、どうしてギクシャクなのか、ピアノの音がなってるのは聞こえるけれど、それがちっとも音楽に聞こえてこないところもある。どうしてだ???と、2人で悩む・・・。
でも、いいのだ。そこを私は楽しんでいる。そこに、私にとっての気付きもたくさんある。

すぐに弾ける「便利屋ピアニスト」も私達にとっては宝なのだが(彼らはほんとの職人です・・・・でも、ソリスト並にピアノを鳴らせる人は正直少ない。。。)、理夏子さんの歌曲の目覚めに立ち会えたことも私にとっても宝です。

経験不足な私達の演奏に、どんな評価が下るのか・・・・・。楽しみです。

経験不足・・・あたりまえ。初体験だもの。これから、もっと経験していくための、第一歩。

今日のリハーサルは楽しかった。これだから演奏会はたまらない。やめられない。
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Commented by オリーブ at 2006-12-06 11:10 x
いよいよですね。村田理夏子さんのピアノを是非とも聴きたいとの声も。がんばってください!!!
Commented by saori-kitamura at 2006-12-06 12:15
今日は我が家でリハーサルです。
by saori-kitamura | 2006-12-06 00:58 | あれこれ・・・ | Trackback | Comments(2)

ソプラノ歌手 北村さおりの日常あれこれと音楽活動のご紹介。 


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