ピアノのお稽古、2

昔の教材と言えば、「バイエル」であったが、今は海外から入ったものもたくさんあり楽譜コーナーにずらりと並ぶ。私も以前子供の生徒にレッスンしていたとき、雑誌や本を読んで教材の研究をしたが、初めてピアノを習う子どもの気持ちがなかなか掴めず試行錯誤を繰り返した。

挿絵がキレイで、右手、左手同時に使い出し、ト音記号、ヘ音記号の難関を上手い具合に突破できて・・・・などなどがポイントだが、どれもピンと来ない。

決定版は見つけられなかった。

長女には、シリーズで何巻も揃っている簡単で挿絵の美しい幼児向けの教材と、やはり幼児向けの指の訓練を目的とした教材を合わせて使わせていたが、何巻に上がった時だろうか・・・、急に難しくなり、頭で曲を理解しても指がついていかなくなった。
幼児向けの教材だけだと、指の訓練が足りずに、古典のスタイルの曲に入ったとき突然難しくなってしまうのだ。

考えたところ、指の練習曲はやっていたが、ほんの8小節程度。3回弾いてもタカが知れている。

それにくらべ、昔ながらのバイエルは指の訓練に関しては、徐々に難度と小節数も増え、そこそこ上達出来るようになっていると思える。ただ、曲のスタイルや、両手ともト音記号だけの楽譜ではじまるなどなど問題もあるのですが・・・。

娘の場合、一旦現行の教材を中止して、バイエルの簡単な曲に戻り、一見同じような曲ばかり・・・詰まんない・・・・練習曲をさせることにした。もう年齢的にも大きいので、表題や、歌や挿絵で興味を引く必要もなくなったし・・・。

バイエルを練習するわが子を見ながら、わたしは先日も述べた「ゆとり教育」を思い出した。

ピアノは指の訓練だけでは、決していいピアノを弾くことはできないけれど、さまざまな経験や、興味や、刺激からピアノへの興味、音楽への興味が湧きあがってきたところからは、自主的に、厳しくても、時に苦しくても、「練習」にとりくまなければはならない。そうしなくちゃ、弾きたい曲が弾けないんですもの・・・・・。

教えるものも、今苦しくとも、後で分かる・・と心を鬼にして、課題を与え、励ましていかなければならない。いつかはあの曲が弾けるようになるよ・・楽しみだね・・・っと。

勉強も、同じなのではないかなあ・・・・・・。バランスが大事。基礎が大事。そして繰り返しに耐える体力も大事。

円周率3.14・・・こんなの覚えたって、なんの役に立つのか分からないよ・・・と言われても、「およそ3」なんて簡単に通り過ぎず「3.14」と教えて欲しい。「およそ3」には、その後の興味の広がりに可能性が少ないが、3.14・・・・・・・・・・・・の後には、限りない興味が広がっていると思うから・・・・・。

なんか、よくわからないけど、そんな気がする。可能性が広がる勉強・・・・果たしてゆとりの中にあるのだろうか。
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Commented by オリーブ at 2007-01-28 09:57 x
今の子供達は忙しくさせられていますよね。ぼ~っとして自分に向き合い刺激を受けたことを消化させるプロセスを大切にすることでしょうか。それを”ゆとり”と捉えたいですが。学ぶべき基礎をおろそかにするようでは、教育とは言えませんよね。
by saori-kitamura | 2007-01-26 19:58 | あれこれ・・・ | Trackback | Comments(1)

ソプラノ歌手 北村さおりの日常あれこれと音楽活動のご紹介。 


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