若き演奏家たち

週末には、若い歌い手さん、楽器吹きと話す機会があった。
みな、これからどんどん活躍する人たち。今は、可能性と役割を探しながら修行の日々・・・ってところなのでしょうか。

日本では、音楽家のプロって資格もないし、境目があやふや。芸術家と音楽家と演奏家は違うのか?とか。

昨日の新聞。
勘違いな自己探し・・・「自己啓発」的思考の危険さ、『自分探しが止まらない』ありもしない「本当の自分」をちらつかせる危険な存在の芸術・・『アーティスト症候群』の本紹介記事で、「楽しいことを仕事にする」という物言いは、結局のところ楽しくなくてもとにかく一生懸命働いている人の誇りを奪いかねない・・という、ドキリとした言葉を読んだりした。(注:私はこの本を読んでないし、読んでみたいと思ったかどうかは・・・・・)


CDを出したり、舞台で活躍している人だけがプロではない。社会人として生きている限りは、皆それぞれ何かのプロとして生きていると、私は思う。(最近の定職に付かない若者は違うかな?)主婦だって家事のプロなのだ!上手い下手はあっても・・・・。

めちゃくちゃ上手いアマチュアもいれば、正直??なプロもいる??


では、演奏のプロとは?・・・演奏する対象が、身内から飛び出していったら、もうプロなのではないかな。家族や友人、知人はいつも応援してくれて、いつも喜んでくれる。そこから飛び出して、一般に評価されるようになり、それが自分の仕事だ!と自覚を持てば、収入がなくとも、プロなのだ!と私は思う。

プロにも失敗・成功はあると思うけどね・・・。そこのところは自分の努力、企業努力ですね。

家族のために作る主婦のご飯だって、プロ顔負け。私のご飯だって家族は喜んで食べてくれる。だけどお母さんは、プロの料理人じゃなくて、プロの主婦。食堂で何百食も作る親父さんも、プロの料理人だし、1日限定10食しか作らないこだわりの超高級料亭の親方のプロの料理人。

さて、いまさら、私がドイツの歌劇場の専属歌手になって、毎日歌って、バリバリ活躍したい・・・といったって無理な話だ。
私の歌はどこで求められているのだろう。私はどんな役割を果たしてゆく演奏家なんだろう。

その道しるべはお客様。だからお客様に出会うために演奏していくしかないのです。
演奏家はお客様に育ててもらうところが大きいですね。

ただ、喜んでもらえる(イコール、売れる商品)だけではなくて、私のスタイルも大事にしたい。
(喜んでいただける歌を持つことが出来たことはとっても幸せなんだけど・・)

たとえ売れなくても、自分のスタイルで演奏していく勇気と自信を持つことは、とっても難しいことなのですが、噴出す「やってみたい」は押さえられない。

今年もリサイタルをしてしまう私です。。。。。
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by saori-kitamura | 2008-04-03 08:56 | あれこれ・・・ | Trackback | Comments(0)

ソプラノ歌手 北村さおりの日常あれこれと音楽活動のご紹介。 


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