カテゴリ:演奏会に行った後に・・( 34 )

渡海千津子リサイタル 高橋ちはるリサイタル

自分のリサイタルを終え、すっかり「もぬけの殻」になっておりますが、そうも言ってられなくて次回の準備がすでに始まってます。プログラムの構想を練りつつピアニストを依頼して、会場を押さえて、、、。これれは1年半ぐらい前から始まります。

土台は私の構想にあるわけですが、共演者が決まると、その方のピアノの音色からイメージがさらに膨らみ、希望通りの会場が押さえられるとは限らないけれど、会場が決まればその場所にふさわしいイメージがまた膨らみ・・・・共演者と相談をして曲を決めることも多いです。
一番楽しい作業です。

そんななか、先日、門下の後輩たちのリサイタルに出かけた。ご招待ありがとう!!

ちずちゃんは超美声の持ち主で、ダイナミックな歌を歌う。
前半のホルストとクイルターの歌曲は、隅々まで音色に満たされ、これらの作曲家の作品を歌うのに絶対必要な豊満な「響き」と「ハーモニー」に支えられ、まさに魅了させられた。すばらしい!!

ほんの少し前、私が大学院にいる頃は、パーセルなどは多少知られていても、まだまだ英米歌曲は日本では歌われることも、知られてもなかった。英米歌曲の講座がようやく、わが師の朝倉先生の担当で始まり、恐る恐る、少しずつ歌う人が出て来た頃だった。

私の最初の2005年のリサイタルは、半分は英米歌曲のプログラムで、解説を書いてくださった評論の先生にも「お初」のものが多く、珍しがられたものだったけれど、今は抵抗なくどんどん歌われる。すばらしいこと!!
しかも、今回のように素晴らしい演奏を聴けば、またきっと誰かが歌ってくれる。

朝倉先生にお会いしたので、先生の功績ですね・・・・と申し上げた。先生も嬉しそうだった。

ちはるちゃんはメゾ。
ドイツ歌曲のプログラムで、丁寧に、丁寧に言葉と旋律を紡いでいく様は、なんというか・・・純粋そのもので、謙虚で美しく音楽に身をささげる聖職者のように清らかでした。
しかし、プログラムは骨太。シェーンベルク、ベルクは、実は私自身は歌ってみたいと思わない作曲家であったのだけれど・・・こんな歌を見た後は考えを改めなければなりません。


「がらんどう」状態の今、友人達の素晴らしい演奏によって、また次へステップのための鋭気を貰って、よし頑張ろうという気になってきた私です。

今年もまだ演奏会は続きますし、来年のリサイタルも頑張るぞ!!
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by saori-kitamura | 2010-06-26 17:26 | 演奏会に行った後に・・ | Trackback | Comments(1)

E.ディキンソンとA.コープランド

9月28日(月) 浜離宮朝日ホール

佐竹由美ソプラノリサイタル
英米歌曲シリーズVol.1
ピアノ:江口 玲

月曜は秦野へ行く日で、学校から直接向かってギリギリという時間。当日になっても、行こうか、やめようか・・・と迷っていたのですが、気になるなら、行ったほうがいい!!と自分に言い聞かせ、小田急を新宿まで耐えた。遠いと思っていたが、南北線のお陰で、スムーズに浜離宮にたどり着く。

地下鉄を降り、当日券を買わないといけない・・・・と急いでいると、あら!!朝倉先生!!!!
ご挨拶をして、急ぎの説明をして失礼しようとすると、「チケットなら、佐竹さんから預かってるのがあるわよ」とのこと。

それはうれしい!と喜んで、開演まで少し時間もあったので、先生と並んでサンドイッチを頬張る。
友人のあこちゃんや、かほるさん、その他先生のお弟子さんたちも一緒になり、やっぱり、今日は来るべき演奏会だったと悟る。

久しぶりの朝日ホール。聴きやすい、いい響きのホールだ。

演奏は、それはそれは素晴らしい演奏でした、自分のリサイタルも含め、研究発表演奏を兼ねたようなプログラムでの演奏会(いやいや、誰もが、いつでも、日頃の成果を発揮すべく、研究発表には違いないのだが・・・・)では、感動や共感を伴う演奏を目指すというのは、なかなか難しいと感じる。

未知への興味を刺激することや、チクルスなどで全曲並べて演奏されることの意義への満足感や、その他、テキストや作曲家の背景に関わることなどの知的好奇心の満足の上に、純粋なる声への共感や、曲の世界への感情移入なども伴い、「いい歌を聞いた」という満足を得るには、高度の演奏技術、高度の音楽的解釈力、高度の文学的解釈力と伴わなくては難しい・・ということなのだが、

素晴らしかった。

ここで、また、ぜったい聴くべき演奏であったと悟る。


よかった、よかった・・・と思いながら、尊敬すべき演奏者にご挨拶をすませ、帰ろうというとき、

「よかったら、皆でお寿司でも」

っと、先生からのお誘い。

久しぶりに先生とゆっくり向かい合ってお話をして、同級生あっ子ちゃんと、同じような悩みと戦っている(笑)仲間同士励まし合い、慰め合い・・・・大学の若い後輩達とも席を並べて楽しい時間を過ごした。


あ~~~~~、本当に、来て良かった。。。。。。と思ったのでした。

一歩踏み出せば、こんなに素晴らしいことが待っている、と、そんな風にも感じたのでした。
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by saori-kitamura | 2009-10-08 16:14 | 演奏会に行った後に・・ | Trackback | Comments(0)

ピアノリサイタル

9月11日(金)に新納洋介さんのピアノリサイタルに行きました。
毎年、リサイタルを東京文化会館でされていますが、今年は高輪区民センターホールでした。主催者の関係かな?

初めて訪れたホールでしたが、駅からアクセスがよく、演奏会には助かるホールだと思いました。
演奏会には、普段よりお洒落をして出かけたいものだけれど、雨なんか降った時にはがっかりしてしまう。
客席でも、なんとなく自分の靴や服だけでなく、ホール全体湿気た感じで。

寒い日も、暑い日も、別の意味で湿気た感じになりやすいので、このホールのように外に出ないのは助かりますよね~。

肝心の演奏の感想ですが、エネルギーに満ち溢れた素晴らしい演奏でした。これまでの演奏会で印象に残っていた繊細で、柔らかくて、とろけるような音色が聞けると思っていたが、今回は、それはそれは力強く、エネルギッシュ、雄大であり、衝動的でもあり、予想を裏切られて圧巻であった。

それがまた、かっこよく、さわやかで、まるで川下りを楽しんだような興奮でありました。

不意に例のナイーブな音色で、ふっと心をなでられることもあって、、、。

様々な景色を楽しんだ気分なのは「展覧会の絵」によって演奏会が締めくくられたからであろうか。

つまり、ナイーブでも、ちから強くても、かっこよくて、好きなのでした。


ベートヴェン:ソナタ18番、ソナタ21番「ワルトシュタイン」
ドビュッシー:喜びの島
ムソルグスキー:「展覧会の絵」

そして、同年代 (彼の方がずっと若いんですけれど、演奏家としてのキャリアは同年代)の演奏を聴くということは、とっても大事なことだと、あらためて思いました。

私も、演奏家の友人たちに聞いてもらえるようなリサイタルにしたいと思います。
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by saori-kitamura | 2009-09-15 08:10 | 演奏会に行った後に・・ | Trackback | Comments(0)

女子の憧れ

夫の所属する吹奏楽団の定期演奏会を日曜日に聞きました。
去年の20回記念演奏会にも感想を書いてから、もう1年か・・・早いなあ。

21回の今年も、夫はじめ、私にとって先輩に当たる方々も多数演奏されて、素晴らしいなあ~と感激しました。

なかでも、ラプソディ・イン・ブルーのピアノソロを弾かれたM先輩。夫より1つ先輩で、もちろんご実家は近所。お姉様は私のダメピアノをなんとか芸大受験に間に合わせてくれたピアノの先生。パートはトランペットだけど、ピアノも昔から抜群に上手い。それだけでなく、背が高くって、とっても成績優秀だったM先輩。当然女子の憧れ。お年頃になったころにゃ~、誰がいったいM先輩と・・・・?私にもチャンスあり??なんて夢見ていたわけで(私だけじゃ~ありませんよ)

そんな話で、久々に再会した私よりひとつ先輩の仲良しMちゃん(ご主人はうちの夫と同級生U先輩)と、M先輩を捕まえて盛り上がる。

「どうして私じゃなかったの!!!」
「結局、その隣にいた人と結婚しちゃったよ~」と私達。

「さっさと結婚したくせに~よかったでしょ~」とM先輩。

「まあね~~~」と私達。

その昔、みんなでよく旅行やドライブに行って本当に楽しかった。当時、M先輩も、うちの夫も、U先輩も他の先輩達も優しくて、楽しくて、勉強も教えてくれて、いつも一緒に遊んでたなあ。こうして、何十年たっても、仕事はバラバラ、活躍の場も世界中に散らばっても、昔と変わらず憧れの人はピアノソロを弾き、夫たちも舞台に乗り続け、私たちはその周りでキャーキャー言って、本当に幸せだわ~と感動した打ち上げのひとときでした。

ところで、老眼はどう?髪は・・・・まだ黒いね・・・・な~んて、年相応の話題でも盛り上がりましたけどね。

憧れのM先輩を挟んで、Mちゃんと私。
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久々に集合。トロンボーンパート。T先輩も夫と同級生。T先輩もあこがれのひとり。もちろん今年も本番で演奏。
そういえば私達、3人でスキー旅行に行ったことも。3人で川の字に寝たのよね~。
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by saori-kitamura | 2008-04-02 15:39 | 演奏会に行った後に・・ | Trackback | Comments(0)

由井中・由井吹定期演奏会 今年もおめでとう!

今週末は何かと急がしい週末となりました。
きのうの月曜まで家事一切がストップしていたので、今日火曜は朝から大忙し。夕方になった今、ようやく一段落。そして、楽しかった週末を思い出しながら、日記を書こうと思っているところ。でも、いろいろありすぎちゃって。。。。。。何から書こう。

土曜は、まず、由井中吹奏楽部の定期演奏会へ。夫がアンコールに参加させていただいた。
恩師田中先生の顧問としては最後のステージ。私達夫婦は吹奏楽部の先輩後輩という関係で・・・・田中先生は私達夫婦の結婚の証人をしてくださった恩師。先生、今年も素晴らしい演奏でした。
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アンコールはリハーサルを聞かせていただいたので、
本番は途中で失礼して、津田ホールへ向かう。

友人、渡辺公威君、なおちゃんがそろって出演した演奏会を聞いた。その素晴らしい演奏の感想は次回のお楽しみに回して、翌日は由井吹奏楽団の定期演奏会。

朝からそわそわ。パパの大事な本番の日ですから、私達も応援に力が入ります。
だって、日頃から土曜の夜は練習があるから、土曜に家族で遊びに行くことはあまりできないし、ご飯も一緒に食べたかったら、遅い時間まで待ってるしかないし。。。。。
だ・け・ど、家族もパパを応援してるから我慢する(できなくて、休んでよ~って時もありますが・・・)
だから、今日は家族にとっても大事な日なんです~~~!!

ということで、私は定演のあと、夜にひとつ仕事があったので、それを終えてから打ち上げに合流。パパもみんなも良く頑張りました!おめでとう~!だけど、家族の私達だって良く頑張りました!!おめでとう~!!家族でもお祝いしたい!!ということで、去年は子供達も連れて行ったんだけど、仕事の関係で子供たちは今年はおばあちゃん宅でお泊り。

この演奏会では、いろんなことに気付いたり、教わったり、思ったり。日記に書きたいことがいっぱい。何回かに分けて書いていきたいと思います。

その1:いくつになっても女子のあこがれM先輩・・ありがとう!!・・・・の巻
その2:M先輩から学ぶ「やればできる」の使い方・・・・・の巻
ラプソディー イン ブルー のピアノソロを見事に弾いたM君先輩。さすがです~~~!
その3:パパの趣味を家族で楽しむ!・・・・・の巻
その4:若き演奏家達、がんばれ~!・・・・・の巻

他に、先日のベルリンの友との再会などについても書きたいし・・・記憶が新しいうちに、なんとか徐々にupしていきます。
お楽しみに!
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by saori-kitamura | 2008-04-01 17:51 | 演奏会に行った後に・・ | Trackback | Comments(1)

ロシアン ナイト

ラフマニノフ&メトネルの夕べ
3月22日(土) オペラシティーコンサートホール
ボリス・ベレゾフスキー(ピアノ)
スラヴァ(カウンターテナー)
ヴァリシー・サヴェンコ(バス・バリトン)

夕べ・・・といっても、午後二時開演。

本当は21日のパルテノン多摩でのボリス・ベレゾフスキー(ピアノ)のリサイタルのチケットを買っていましたが、後日日記にも書こうと思っている大事なお出かけと重なってしまい、急遽翌日のコンサートに出かけました。

私がロシア音楽???とお思いでしょうか。そうなんです。今夢中なのは、ロシアなんです!

メトネルの演奏は、もっちろん初めて聴きました。予定では、メトネルの歌曲をたっぷり聴ける予定でしたが、当日変更で、スラヴァはラフマニノフを歌い、ちょっと残念。
別に歌が残念だったわけではないですよ!歌は素晴らしかった!!でもメトネルが聴きたかった・・・・・・まだまだラフマニノフの人気に及ばない・・・。メトネルだって、これから絶対、人気が出ますよ!

バスによって歌われたメトネル・・・。ピアノパートは、音の数がやたらと多く、伴奏の域を超えてピアノ曲さながらの雄弁な語り口なのですが、ボリスさん(なんと私と同い年)は大変繊細に、こんなにきれいに、美しく、ピアノに押さえた音量の中で多彩に演奏!!ただ残念なのは、蓋が半開。アンコールで全開で一度演奏したが、絶対そっちの方がよかったと思う。

生メトネルの印象。

嵐の海、空には雲の塊が流れ、雲の合間からは強い陽が差し込んでいる。
波は高く、大きくうねる。しかし、不意に、風が吹き、波は砕け、差し込む陽差しの中にきらきらと舞いあがる。時が止まったよう。
激しくとどろく波音の中の静寂。重苦しい波に押し流され、無重力空間に放り出されたり・・・・・。


つまりは、どうなのさ??どんな曲なの??

私のリサイタルも、皆さん楽しみにしていてくださいね!!


バスの方は初来日かな?彼のCDは日本では手に入りにくいらしい。彼が持ち込んだ限定数十枚とか言うCDを買う。バスのCDなんて初めて買った。記念だ!!サインが欲しいぐらいだったが、楽屋待ちしている時間はなくて断念。

ほかに、ボリス・ベレゾフスキーのインタビューやもちろん演奏も入ったDVDを買う。日本語字幕はないそうだ・・・・・・・まだ見てないのだけれど、英語とドイツ語の字幕で頑張ってみよう。
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by saori-kitamura | 2008-03-25 13:00 | 演奏会に行った後に・・ | Trackback | Comments(0)

二期会ゴールデン  サロン

3月8日 津田ホール
二期会ゴールデンコンサート
出演:半田美和子、山下牧子、黒田博、山田武彦(ピアノ)、岩田達宗(ゲスト:演出家)

舞台には、ひとつのいすを挟んでピアノとチェンバロ。

バロックの歌を、原曲に近く、またはロマン主義時代に編集・出版された普及版で、と歌い比べてみたり・・・。とってもアカデミックな内容を、わかりやすく、聞きやすく、そして楽しく見せてくれる舞台でした。出演者それぞれの技があってこそ!!さすがです。

3月14日 カワイ コンサートサロン パウゼ
二期会サロンコンサート 「2人でお茶を・・・」
出演:牧川修一 牧川典子 木村徹(ピアノ)

ホワイトデーに贈る、夫婦によるコンサート。

テノールの牧川さんは、イタリア歌曲やアリアを、メゾソプラノの典子さんはドイツリートやミュージカルなどから。お喋りもほのぼの暖かく、華やかで楽しく、しかし、ゆったりと落ち着いた雰囲気でステキなコンサートでした。

この2公演は、二期会の代議員というお役目で聞かせていただくことが出来ました。役得!!
お客として客観的に公演を観て、または同じ会員として、感想などなどを会議で報告をしなければならないので、ここでは多くは語れず・・ですが、どうしても言いたいのは、コンサートシリーズとして、1年に何公演も、それを何年も続けているだけのことはあります。楽しいだけじゃない、やさしいだけでもない、歌手の先生方自身が自分は歌わずに、プロデューサーに徹して企画しているコンサート。歌が始めての人も、ツウの人も楽しんでいただけるコンサートです!!と、胸を張って申し上げたい。両方ともオペラより気楽です。どうぞ足をお運びください。
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by saori-kitamura | 2008-03-17 12:42 | 演奏会に行った後に・・ | Trackback | Comments(1)

美しき水車小屋の娘

3月9日 パルテノン多摩 サロンコンサート
畑 義文 テノール リサイタル
「美しき水車小屋の娘」
ピアノ:渡辺 治子

今期最後のパルテノン・サロン
主に西日本方面でご活躍の畑先生の美声と安定した歌唱によるシューベルト。先生はシューベルトのエキスパートでらっしゃいます。
パルテノンで、先生の歌を聴けるなんて幸せでした。普段はあまりしないけれど、今回は歌詞を見ながら聞きました。ああ~~~ロマン主義の青年は、言ってしまえば「よわっちい」。ちょっと失恋したぐらいで、小川に身を沈めてしまうなんて・・・・・・・・・・。

でも、その はかなさ が美しい。

ピアノは、かつて、とあるサロンで一緒に演奏していたこともある、治子さん。

客席の歌詞のプリントをめくる音が、音楽とぴったり合っていた。意外とドイツ語がわかるお客さんが多いのかな。ちょっと驚いた。
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by saori-kitamura | 2008-03-17 12:09 | 演奏会に行った後に・・ | Trackback | Comments(0)

鑑賞日記

3月2日 新日フィル パルテノン定期

今期最後の演奏会はアルミンク。今日もやっぱりかっこいい。
 
リーム(1952~)「変化」
2002年の作品で日本初演

う~ん・・・何が「変化」したんだろう・・・もうちょっと解説で情報をもらえないと、自力で理解するのは難しい。アホらしい感想ですが、なかなか状況の進展しないSF映画のサントラ・・・・みたいに感じたので、勝手に映像を想像して楽しみました。

リームはちょっと興味ある作曲家。2004年にドイツへはじめて講習に行ったとき、何かめずらしい楽譜かって帰ろうと思って、唯一リームの楽譜を買ってかえって来ました。
「ブレンターノ ファンタジー」(2002)・・・・ブレンターノの7つの詩による歌曲集
当然一人では勉強できず(ピアノ弾けないので・・・)お披露目出来ずにおりますが、演奏したら、まだ今でも日本初演かしら???

ムソルグスキー/ショスターコーヴィッチ編 歌曲集「死の歌と踊り」
メゾ・ソプラノ:カタリーナ・ピーツ

解説に4つの短編ホラー映画、とありましたが、まさにそんな感じの詩ですね。
でも曲は、なかなか美しく整っていて、悪趣味ではありませんでしたよ。
ムソルグスキーといえば「のみの歌」。事実は知りませんが、かつてよりの私の勝手なイメージ
「奇人変人ムソルグスキー」の人物像がますます深まる曲集でした。

休憩後は
ドヴォルジャーク「第7番」
「新世界」でおなじみチェコ(ボヘミア)の作曲家。でもこの曲はボヘミア色は薄く、ブラームスに影響を受けドイツ的・・と解説にある。

1・2楽章・・・牧歌的でロマンチックな美しさ。つい、うとっといってしまう。
3・4楽章・・舞曲のリズム、リズムのモチーフ。自然描写的で明るい部分もあり、チェロの美しさあり。

夫は、1・2楽章にボヘミア色を感じ、私は3.4楽章にそれを感じた。
楽器吹きと、歌うたいの違いか??


最後にオケは・・・・とっても良かったです。肌にまとわり付くような感覚の音。いい表現ではないけど嫌な感じではない。やわらか。
昨シーズン、今シーズン、はずれはあったにせよ、結果的に満足でした。来年もひとつぐらいは聴きにいこう。アルミンクを見たいしね!!

ふっと、思った。
ベルリンからかえってはじめてパルテノン定期を聴いた時、日記にも書いたと思うのだが、あ~これからは、この音と付き合わなきゃいけないんだな~~とがっかりしたのだった。

ベルリンフィルの音は、本当に澄み渡り、明解で、スコアを見たこともない曲なのに、舞台で起こっていることがすべて理解できるような錯覚で、一音も聞き漏らさず聞えてくる、見えてくる感覚だった。それは、もう、はっきりと。一番感じたのは、ラトル「惑星」楽しみにしていたからなお更だったのでしょうけど、こういう曲だったのか~!!と、曲を知らないのに大感激したのだった。ホールのちからもあるだろうけれど。

しかし、耳がもどったのか、はたまた慣れたのか、いや、それはそれで良さが認められるようになったのか。今回の演奏のうっすらもやがかって湿気を帯びたような音色も心地よく、いいものだなあ~と思うのでした。

これは、単に私の個人的な五感を総動員した感覚の話でして・・・。いっときますが、利き酒ならぬ、利きオケなんて出来ませんからね。

ドイツからもどり、子供から手が離れたことをいいことに、いそいそと出歩き回っておりましたが、そろそろもっと楽譜眺める時間増やそうぜ!!教育費や娯楽費は自分じゃなくて、子供に回そうぜ!!と思い始めるダメ母の私です。
(カルチャーセンターのチラシをみると、ソワソワしちゃう私です・・・・・)
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by saori-kitamura | 2008-03-02 22:39 | 演奏会に行った後に・・ | Trackback | Comments(1)

ポッペアの戴冠

日本オペラ連盟人材育成公演
モンテヴェルディ「ポッペアの戴冠」

30代前半までの若手歌手達による公演。
ローマ史においては「暴君」として知られる「ネロ」の愛のお話。

お正月にはローマ史のテレビ番組を見たし、マンガ「ギリシャ神話」も読んでいるし、準備万端!朝もぐずぐずと二度寝をし、長いオペラの夜に備えた(笑)

みなさん立派に舞台を務めていました。
演出、美術も明解ですっきり。とてもよかった。ポッペアを見るのは2度目、前回の二期会公演と、ちょっと違うところがあるようだけど・・・・と、二期会公演のパンフレットを引っ張り出す。
礒山先生の詳しくわかりやすい解説によると、普及版、校訂版など、いくつかの版があるそうだ。今回は何版だったのだろう。

オーケストラが雄弁に語るオペラと違い、通奏低音に導かれ、歌手は語り、歌い、演じる。

今回の公演で、物足りないな・・と感じたのは様式感。感情のほとばしりよりも、音楽の姿をもっと見たかった。(たぶん歌手だけではなくて・・・)

美しい声で清々と、句読点できちんと区切り、ことの事情をこちらに伝えてくだされば、後はことはこちらに任せていただきたい。(音楽も・・・)

日本の古典の朗読と同じですかな・・・?。

大体、リアルな感情では、このお話、受け入れられないしね・・・。

音程や、装飾や、あれやこれやの定義が「歌う」ことで流れて行ってしまっては、少々物足りない。難しいのだな・・・ここが。だって、学ぶ機会がほとんどないから。大学時代に、好きな人は個人的に研究団体に属していたけれど、イタリアオペラや、独・仏等の歌曲を学ぶだけで精一杯なのが普通だったし、私の頃はまだ古楽科なども存在しなかったし、バロック音楽をオリジナル楽器で聴けるような、当然共演できるような機会はまったくに近くなかったのだもの。

だからこそ、若手育成公演に取り上げられたのかしら?
羨ましいほど、ステキな機会だったのではないでしょうか。

ちなみにバロックオペラの演出は読み替えが盛んだけれど、私は賛成。面白い。
様式美の世界だから、定義がきちんとしていれば、受け入れやすく、美しいと思えるのだと思う。

オペラの最後、ポッペアの戴冠のシーンで歌われる2重唱は、限りなく美しい。

登場人物たちの、反道徳的言動とは裏腹の結末に?が頭をよぎりつつも、そんなことは昇華された音楽の美しさに納得させられてしまうオペラでした。

友人のこうちゃんが堂々たるネロを演じた。友人達と労をねぎらいに食事に行って、気が付けば午前様、猛ダッシュで最終電車に駆け込んだネロ様と私達でした。
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by saori-kitamura | 2008-02-02 20:00 | 演奏会に行った後に・・ | Trackback | Comments(0)

ソプラノ歌手 北村さおりの日常あれこれと音楽活動のご紹介。 


by saori-kitamura
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